チャンネル:未記載(司会:Rachel)|ゲスト:ダグラス・マクレガー退役米陸軍大佐
動画公開日:2026年4月(推定)|URL: youtu.be/pSDowlDzNFI
司会(レイチェル):トランプ大統領がホルムズ海峡での脅迫を再び強め、「機雷を敷設しようとする小舟はためらわずに射撃せよ」と米海軍に指示したと発表した。この発言は、パキスタン関係者が語る「米イラン協議の停滞は米国によるイラン港湾封鎖が原因であり、イランは封鎖解除を前提条件としている」という情報を改めて浮き彫りにしている。イランはホルムズ海峡の通航を自国の管理下に置き、そのルールを変えるつもりはないと明確にしている。この停戦はいつまで続くのか、新たな攻撃はあるのかを、退役陸軍大佐で元国防総省顧問のダグラス・マクレガー氏と議論する。
マクレガー大佐:紛争の真の状態は立場によって異なる。イラン側は、我々が本気で交渉する用意がないことを受け入れている。米国は「交渉」と言いながら、実際にはネタニヤフ首相の要求を一方的に突きつけ、それを飲ませようとしてきたに過ぎない。イランは前回イスラマバードに70名の代表団を送り、真剣な協議の用意があったが、米国はネタニヤフの論点を繰り返すだけだった。イランはあらゆる事態に備えており、米国の発言をほとんど相手にしていない。
「我々は一度も交渉したことがない。我々はただ現れてネタニヤフ氏の要求を提示し、それを呑めと迫ってきた。それは交渉ではない」
マクレガー大佐:トランプの「機雷敷設船を射撃せよ」という声明は絶望の表れに過ぎない。既に敷設された機雷を除去する手段は極めて乏しい。米海軍の掃海艦艇は老朽化しており、長年この分野を軽視してきた。NATO同盟国、特に英国に依存してきたが、派遣された英国艦は途中で故障し帰還した。したがって、物理的に海軍力で海峡を開放することは不可能だ。
「我々は間違った場所に、間違った任務のために、間違った戦力を送り込んでいる。あの海峡を軍事的に開放することはできない」
司会:トランプはこれまでイランに対して少なくとも5回の期限を設定し、イランが要求に応じないにも関わらず、毎回延期してきた。米国がエスカレーションすればイランは報復し、その代償は地域にとってはるかに大きくなる。トランプは追い詰められている。
マクレガー大佐:トランプは自らの大口によって、国家的にも国際的にも恥をかくか、あるいはエスカレーションするかの二者択一に追い込まれている。リンドン・ジョンソンのベトナム戦争と同じ道を辿っている。最も賢明なのは「人道的見地から我々は手を引き、仲介者を通じてイランとの問題解決を目指す」と公に表明することだが、それを阻むのがイスラエルとその米国内のエージェント、そしてトランプ自身のエゴだ。トランプはロイ・コーンの「否定し、攻撃し、すべてを勝利の証に捻じ曲げる」流儀に生きており、撤退を認められない。
「彼は自分でばらまいたばかげた政策声明から後退できなくなっている。LBJと同じ列車に乗って、この列車はどこにも到着しない高速列車だ」
マクレガー大佐:世界はすでに深刻な影響を受けている。グローバルサウスで使用される肥料の50%はペルシャ湾岸から供給されており、それが滞っている。インドでは肥料価格が2倍以上に跳ね上がり、調理用燃料の配給制が始まった。日本の主婦も韓国の主婦も、台所に直撃する問題に直面している。各国首脳はトランプに苛立っているが、彼は耳を貸さない。
「もしここで手を引けば、2~3年で湾岸の混乱から回復できる。しかしエスカレーションすれば、本当の災厄が訪れる」
司会:イスラエルはイランを破壊しようとする一方、自らも破壊される危険を冒している。
マクレガー大佐:イスラエルは10月7日の攻撃を意図的に防がず、その後のガザでの民族浄化・大量殺戮の口実とした。これは「大イスラエル」計画の一環であり、米国はそれに資金と支持を与えている。しかし、イスラエルの立場は非常に脆弱だ。地域で真に国家と呼べるのはイラン、トルコ、エジプトだけであり、トルコとエジプトが紛争に参戦する瀬戸際にある。そうなればイスラエルは終わる。多くのイスラエル人が国外へ脱出しており、帰還するかどうかも疑問だ。ネタニヤフは「全てか無か」の賭けに出ている。
「ネタニヤフは自らと自国を、全てか無かの立場に追い込んだ。我々がイランを破壊し、軍事力でこの地域に恒久的なユダヤ人の優越を確立するか、さもなくば滅びるかだ」
マクレガー大佐:濃縮ウランの奪取を狙った特殊作戦が再試行される可能性はあるが、それは戦争に勝つ能力ではない。ホルムズ海峡周辺の島嶼を占領しても、補給線が断たれイランの戦術弾道ミサイルやドローンで掃討されるだけだ。国際社会が求めているのは通商の再開であり、米国はそれに背を向けている。さらに米国は原油の余剰輸出にも限界が来ており、国内のインフレと国債購入拒否の問題が迫っている。ペトロダラーは死んだと断言する。
「ペトロダラーは終わりました。死んだのです。イランは人民元をはじめとする様々な通貨での決済を要求し、その死を決定的にするでしょう」
マクレガー大佐:精密誘導ミサイルと持続的監視の時代において、第二次世界大戦型の空母や前方展開戦力は開戦数分で破壊される。兵力投射の時代は終わった。イランは米国の1~2%の国防費でこのシステムの有効性を証明した。一方、中国は安価なエネルギーと信用を維持し、核発電所や石炭火力、再生可能エネルギーへの巨額投資によってこの危機を乗り切るだろう。米国に必要なのは、ワシントンの完全な浄化と、信頼できる政府の再構築である。現在、誰も米国の言葉を信じない。
「唯一の解決策はワシントンを完全に浄化することです。全員を追い出し、一からやり直さなければなりません。誰も我々を信じず、誰も我々を信用しないのですから」
マクレガー大佐の分析が一貫して警鐘を鳴らすのは、米国が自ら仕掛けた戦争によって、軍事的にも経済的にも破綻へと突き進んでいるという点である。以下の要素が深刻な警告として浮かび上がる。
結論: この対談は、「戦争を終わらせる最も簡単な方法は人道的見地から即時撤退し、外交に転換することだ」という明確な解決策を示しながら、それがイスラエル・ロビーとトランプのエゴによって不可能になった致命的な袋小路を描いている。耳を塞いでエスカレーションを続ければ、イランはペルシャ湾岸西岸の全施設を破壊し、世界は米国を非難するだろう。現状維持は国家の破滅しかもたらさない。ワシントンの抜本的な浄化と、帝国としての自己認識の放棄以外に、米国が生き延びる道は残されていない。